スパイク (松尾由美) [小説感想]
愛犬のスパイクと散歩をしていた緑は、スパイクそっくりの犬を連れた幹夫と出会う。彼の連れている犬の名前もスパイク。意気投合した二人は、翌週も会う約束をするが、約束の場所に幹夫は現れなかった。
「あの人、どうして来なかったんだろう」
緑の言葉に、スパイクは答えた。
「まったくだ。どうしてだろうね。」
突然、言葉を話し出すスパイクは、実は幹夫のスパイクで先週、入れ替わってしまったのだと言う。
ミステリとして読むと拍子抜け。その仕掛けは…。
SFっぽいけど、設定が緩すぎないかなぁ?
恋愛小説としても中途半端。結局、作家先生の役割は、解説役?
と言う訳感じで、最期まで感情移入できませんでした。
伏線らしきものも、全て消化仕切れていない気がします。
Amazonの書評では、評価は高めなので、好き嫌いが出る作品なのかも知れませんね。ちょっと、期待して読んだだけに残念。
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