キャンパスは深夜営業 (赤川次郎) [小説感想]
大学生の久保山良二は、同級生の若林知香と恋いに落ちる。ある日、良二は、知香が夜になると決まっていなくなることに気づく。なんと、知香は、実は窃盗団の二代目ボスだったのだ。知香は、窃盗団から抜け、良二と駆け落ちする。逃げた先が、二人が通う大学の校舎。大学のとある場所で新生活を始めるも、折しも行われていた学部長選挙の不穏な動きに、二人は関わってしまう。
数ある赤川次郎作品で、何故これか、と言うと、全然意味はなくて、駅にある無料書籍コーナーで入手したから。
久々に、赤川次郎の作品を読んだ。
唐突な状況が変化するんだけど、何故か自然に読めるのは赤川マジック。多作だけど雑ってわけじゃない。実は技巧を凝らしている。赤川らしい大団円は、一種の時代劇の予定調和に似たカタルシスだ。
たまには、赤川もイイね。
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